
「江戸レシピ」が未来を救う!?
ー 気候変動時代の“食”を学ぶ、Climate Creative Caféが開催 ー
目次
「エシカル」って、ちょっと難しい?
「エシカル」は難しい。そう感じるあなたに届けたいのが、美味しくて、楽しくて、
地球にもやさしい”新しい食”の提案です。
2025年3月、Z世代の好奇心を刺激するような
体験型イベント「Climate Creative Café vol.18」が東京で開催されました。
テーマは、「江戸時代の食文化から気候危機を考える」。古いのに、新しい!?
そんなこのイベントの魅力をレポートします。
EDOごはんはなぜエシカル?
現代では当たり前となっている、冷蔵庫、電子レンジなどの家電は
江戸時代にはもちろんありません。
また、輸出入や、輸送の制度が整っていませんでした。
そのため、いかにして食材を無駄にせず、食事をしていたのか。
ここに「エシカル」のヒントがあるとおもいませんか?では、
どのようにして食材を大切にしていたのか。
その特徴は大きく3つあります。
1.発酵&保存食
2.地産地消率100%
3.食材を“まるごと”食べる
一つ一つ見ていきましょう。
1.発酵&保存食
江戸時代には、もちろん冷蔵庫はありません。
そのため常温で長期保存できる食材が必要不可欠だったのです。
そこで、梅干しや、干し野菜などのものが生まれました。
これらの食品は保存期間が長いため、食材が傷んでしまって
食べられない状態になってしまうことを予防することができます。
2.地産地消率100%
車や飛行機なんてものはもちろんありませんから、その場で採れたものはその場で食べる。
現代では、世界、全国で流通があります。
そのため、世界、全国の商品を食べれるようになりましたが、
どの交通手段を使って配送したとしても、CO2は排出されてしまいます。
しかし、江戸時代にはそのような交通手段はありませんし、
その場で食べることがあたりまえでした。そのため、CO2の排出もありませんでした。
3.食材を“まるごと”いただく
現在、形、サイズが悪くお店で売れないからという理由で
なくなく捨てられてしまう食材もあります。
また、食材によっては可食部と呼ばれる部分があり、
可食部があるということは、不過食部があるということです。
しかし、この時代は捨てる場所はほぼなく、全てを食べていたそうです。
これらの特徴を現代で考えると、
今Z世代を中心に注目されている”ゼロウェイスト”や“サステナブルライフ”という考え方は、
実は江戸時代には当たり前のことだったのです!
「未来を変えるメニュー」にトライ!
本イベントでは、江戸時代のご飯がどのようなものであったのかを学べるだけでなく、
江戸のレシピにインスパイアされた現代版メニューもありました!
実際にこのような商品がならんでいました!
・海藻と豆のデリ風サラダ
・ぬか漬けと発酵ドレッシングのベジボウル
・味噌×醤油のダブル発酵スープ
どの商品も江戸時代からインスパイアされたものだとは思えないほどおしゃれで、
それでいて美味しいラインナップ。
まさに、“ヘルシー×地球にやさしい×フォトジェニック”の三拍子が揃ったメニューでした!
Z世代の“推し食”は、過去からやってくる!?
「古い=ダサい」とよくききませんか?
しかし、今現在でも江戸時代から続く食品もあれば、
江戸の知恵をよりアップデートすることで、
“ヘルシー×地球にやさしい×フォトジェニック”の三拍子が揃ったメニューを
作ることができるのです!
「古き良き」という文化を再度思い出して、江戸の知恵を活用し、アップデートすること。
それが、Z世代にしかできない“クリエイティブでエシカルな行動”なのではないでしょうか?
ETHICAL TIPS
ー今から生かせるエシカルポイントー
・冷蔵庫に頼らない保存術を見直す
ぬか漬けや干し野菜など、昔ながらの保存方法を取り入れてみましょう。
・地元の食材をもっと楽しむ
地産地消の意識を高めて、近くの農家の野菜や旬の食材を選んで食べてみましょう。
・「まるごと食べる」を習慣に
普段は使わない部分を、料理に使うも良し、それ以外の使い方を意味出すも良し、
フードロスを減らす工夫を考えてみましょう。
・“過去”をインスパイアに変える
伝統的な食文化をヒントに、自分なりのサステナブルメニューを作ってみましょう。
少しの工夫で、毎日の食を良い未来につながるものにできます!
次回の「Climate Creative Café」で、あなたのエシカルライフもアップデートしてみては?
参照:
https://cger.nies.go.jp/ja/library/qa/measure/q4
https://ideasforgood.jp/2025/04/01/climate-creative18-report/